仙台納骨堂の真言宗成田山国分寺インスタグラム

遺言で納骨堂を選びました

父の遺言を守り、次世代のことも考え、「納骨堂」を選びました

正晴さん(63歳) (宮城県富谷町在住)
故人 正晴さんのお父様 / 行年88歳
 お父様は、転勤で各地を転々とされた後、晩年は入退院を繰り返し、仙台で亡くなりました。お父様は「いずれ無縁仏になってしまう。お墓は建てるな」と生前話されていたそうです。そこで長男の正晴さんが選んだのが納骨堂です。千葉に住んでいたころ、家族で初詣に行った思い出の大本山成田山との「縁」を感じたことも決め手となりました。天候に左右されずにお参りできる気楽さ、形式よりもお参りする人の心に寄り添い、故人を大切に弔う真言宗成田山国分寺を選んでよかったと語っています。

経済性に加えて「気軽さ」、「気楽さ」も決め手に

納骨堂の情報の入手方法は?
 インターネットで納骨堂について仙台市内の状況を一通り調べました。見てみると、仙台市内にもいくつか納骨堂のあるお寺さんがあるとわかりました。その中に、真言宗成田山国分寺さんがあり、高校のころ家族で初詣に行った時のことが懐かしく思い出され、ご縁を感じました。価格もある程度見ていたので妥当な線だとわかっていました。納骨堂の永代使用料が60万円、護寺管理費が年間12,000円。これだけで、ほかには一切かからないのです。経済的な負担も少ない上、室内というのも何となく守られている感じがして、気に入りました。お盆、お彼岸とお墓なら必ずこの日に行かなければというような厳格さを感じますが、納骨堂だと必ずしもお盆、お彼岸に行けなくても、自分たちの都合の良いタイミングに気軽に、気楽にお参りできると感じたのです。

「先祖代々の墓」から、「家族の墓」へ

今後、お墓はどうなっていくと思われますか?
 私のように檀家になっていない人は今後いろんなスタイルを選んで行くことになると思います。たとえば自然葬が話題となっていますが、お骨もけっこうボリュームがあって、散骨といっても全部撒けないそうです。そうすると遺骨を納めるためのお墓なり、納骨堂などの何らかのものが必要になるのかもしれません。それから自宅にお骨を置いている人もいます。それはそれで本人の弔い方なのでしょう。樹木葬というお墓を立てずに埋葬する人もいます。
 今年のお盆、家内の実家に行った時、ちょうどお墓の話になりましたが、「お墓に入りたくない」、「お墓を建てたくない」という人もいますね。「山に埋めて」とか、勝手を言うのですが、そんなことをしたら処罰されますからね。
お墓を建てて檀家になったとしても、その先の世代では、「先祖代々の墓」という考え方が次第に薄れて行くのではないかと思います。それぞれに故人をしのぶ形を作っていけばよいのではないでしょうか。それは、宗教心とは違うように思います。

「家族の墓」になった納骨堂

納骨堂は、どんな印象ですか?
 真言宗成田山国分寺さんは、永代供養ですので年数期限がなく、護寺管理費を納めている間は供養していただけます。護寺費が途切れれば永代供養(合祀)されます。そう考えるとこれまでは納骨堂というと、お墓ができるまでの「仮の場所」というイメージでしたが、そうではなくなってきています。逆に、これからはお墓を立てても無縁仏になってしまう可能性があるのです。そういう意味で、いまは「お墓」に関して過渡期なのかもしれませんね。

父の「お墓は建てるな」に込められた思い

生前、お父様とお墓について話す機会がありましたか?
 何かの時にお墓の話になり、父の実家のお墓が札幌にあるので、「札幌のお墓に入りたい」と言うのかと思ったら、それどころか「お墓は建てるな」と言い出したのです。「お墓は建てなくていいよ。孫やひ孫の時代になったらもう誰が誰かわからなくなって、誰も墓参りに来なくなるから」と。確かに、今は私たちも親せきのことがわかりますが、私たちの子どもの世代には確実に札幌には縁がなくなるわけです。父は次男でもあり、転勤族で地域のコミュニティとは縁薄く生きてきたので、そうした合理的な考え方になったのだと思います。

時流に合った「納骨堂」というスタイル

今のお気持ちは?
 父を見送って5年が経ちます。一周忌までは四十九日や百か日などの節目にお経を上げていただきましたが、その後は好きな時に来て、お参りして勝手に帰って行くという感じです。もちろん住職さんがいらっしゃればお話をすることもあります。一つの納骨堂にはあと三体までお願いできますので、この先、母に万が一の、ことがあってもあわてることがないので安心です。私の妹と弟にはいつでもお参りに来てもらえますのでね。そのあとは、正直言ってわかりません。子どもたちが仙台にいませんので、私と家内が亡くなった時どうなるか、そこまではまだ考えていないです。
お墓について話をすることがありますか?
 先頃も世間話の中でお墓をどうしようかという話題が出て「檀家になっているとお寺の普請があると寄進をしなければならない、お金がかかる」という声がありました。昔ながらのコミュニティの中で暮しているのであれば、当然だと思いますし、人によってはそういうつながりに価値を見出し、満足する人もいます。わが家でも当初は、「お墓の費用は母が出すから」という話もありましたが、先々考えると「持続していけるのかな」と思いました。しかも、私たちの場合長男は盛岡で娘二人は東京。皆仕事をしているので、仙台に戻ってくるとは考えられません。「重たいもの」を子どもたちに残さずに済んだと思うので、父がお墓を持つなといってくれてよかったと思います。

家族との思い出がつないだ真言宗成田山国分寺

真言宗成田山国分寺との出会いは?
 病院からの紹介で、葬儀社さんを紹介していただいたのですが、父の兄弟が札幌から来る都合上、宿泊施設のある葬祭会館が必要ということになり地元の葬儀社さんにお願いしました。また、真言宗成田山国分寺さんは、以前にネットで調べていて納骨堂があることを知っていましたし、家族の初詣の思い出ともつながり、こちらにお願いすることにしたのです。
どのような印象でしたか?
 真言宗成田山国分寺は女性の住職さんなので、私にとって非常に気持ちは楽というか、穏やかな良い印象を持ちました。というのも、私がよそ者だからかもしれませんが、仙台は曹洞宗や禅宗など形式を重んじる宗派が多いイメージがありました。
私は特別に信仰する宗教を持っているわけではなかったので、格式やしきたりを重んじるのではなく、丁寧に弔っていただければそれで十分と考えていたのです。住職さんには、本当に親身に細やかに対応していただきましたので、非常に満足でした。

参列者からの「心に残って良かった・・・」と言われた父の葬儀

葬儀で印象に残っていることは?
 住職さんがお葬式の時に参列者の前で父のこれまでの人生を紹介してくださったのですが、それが「心に残ってよかった」と参列者の皆さんからも言われました。もちろん私の方から事前に父の情報はお伝えしてあったのですが、父のことを一部分しか知らない方もいるので、あらためて住職さんからお話して下さったことで、客観的に伝えられたことが父のためにもよかったと思います。

昔気質の仕事人間だった父

お父様は生前どのような方でしたか?
 父は6人兄弟の次男として北海道で生まれました。社会人になってからは当時の国鉄の資材部に勤めていて、私は釧路で生まれました。その後父の転勤で札幌に移り、札幌市内でも2度ほど転勤しました。父は昔気質の仕事人間で、家族で旅行に行った記憶もありません。子どもと遊んだりするタイプではなかったので、出かけてもつまらないわけです(笑)。
 趣味は株と数字いじりで、時折、株式欄や競馬新聞を丹念に読んでいました。中学3年の時、父が東京勤務になり家族5人で千葉の船橋に移り住んだのです。父が転勤願いを出したようで、今思うと3人の子どもたちの進路の選択肢が広がればと考えてのことだったのかもしれません。

家族で出かけた「成田山の初詣」の思い出

忘れられない思い出がありますか?
 当時住んでいた千葉県・船橋市から大本山成田山へ初詣に行った思い出があります。家族と一緒に暮したのは高校時代まで、その後、私だけ仙台の大学に進学したので、家族の思い出というとこの成田山の初詣を真っ先に思い出します。
お父様の晩年は?
 父は母と共に千葉や東京で定年まで過ごし、退職後も第二の職場で働きました。その後、仙台に所帯を持った私のところに来て一緒に暮らしたのです。しかし、何年かすると二人でのんびり暮らしたいからと宮城野区内のマンションに移り住みました。その頃、弟が旅行関係の仕事をしていたこともあり、父は母と一緒に海外旅行にも行って、イギリスのダービーも観戦したようです。晩年は腎臓を悪くして、入退院を繰り返すようになっていました。
お父様とお別れができましたか?
 残念ながら最期の時には立ち会うことができませんでした。私は仕事で盛岡に週の半分ほど行っているのですが、その時も盛岡行きの新幹線に乗っている時でした。電話が来て「お父さんがたった今息を引き取った」という報せを受けたので、そのままとんぼ帰りして、父が入院していた病院に駆けつけました。

お盆、お彼岸、命日に手を合わせる

お父様にどんな言葉をかけられますか?
 今母は足が不自由なので、私と家内でお盆、お彼岸、命日には、必ずお参りに来ています。生前もあまり会話のない親子だったので、「元気でやっていますよ」といった感じですね。境内からの眺めもよく、仙台の奥座敷といった静かな環境も気に行っています。また、納骨堂の大きさもこじんまりとしてちょうどよく、とても満足しています。

仙台納骨堂に関するお問合せは下記にて承ります。

真言宗成田山国分寺
住所   :〒980-0845
       宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉33–2
電話番号 :(022)225–8640
FAX  :(022)225–8655
タクシー代は成田山で負担します。 納骨堂見学のため仙台市地下鉄東西線川内駅の北1出入口からタクシーで来山下さい。片道の料金を真言宗成田山国分寺で負担いたしますのでタクシー領収書を御持参ください。